中村一八の知心コラム


ポッドキャストで情報収集

iPhoneユーザー

私はMacユーザーであり、iPhone(アイフォン)ユーザーです。携帯電話としての機能だけでなく、音楽プレーヤーとして楽しめたり、ウェブブラウザとしてインターネットに接続できたり、数え切れないほどの機能を備えているiPhoneですが、情報収集の手段としても威力を発揮しています。とくに、ポッドキャストは効果的です。

ポッドキャストとは、ウェブサイト上にある音声や映像をダウンロードできる情報番組のことです。iPod(アイポッド)の「Pod」と、放送という意味のブロードキャストの「Cast」を組み合わせた造語で、その多くが無料配信されています。

私は必ずといっていいほど、朝はポッドキャストで経済や経営に関する最新のニュースを聞きながら会社に向かっています。

ポッドキャストの魅力

はじめてポッドキャストの文化に触れたとき、おもしろいと感心した点が3つあります。第一は、ちょっとした待ち時間や歩きながらなど、こまぎれの時間を有効活用できる点です。どこにでも気軽にデータを持ち運べるため、場所を選ばずに、いつでも好きなときに聴くことができます。

第二に、何度でも瞬時にリピートができる点です。うれしいのは、聞き逃したり、重要だと感じたところは、文章を読み返すように、簡単に繰り返し再生できることです。

第三は、一方的に情報が押し寄せるテレビやラジオと違って、自ら能動的につかみにいく努力をしなければ、情報が得られないという点です。ジャンルによって情報が細かく分類されているため、特定のテーマに絞って効率よく情報収集できるのです。

音質は「出口」で決まる

そこで欠かせないものといえば、直接耳を当てて音を聞くヘッドフォンやイヤフォンです。iPhoneには、標準でメーカー純正のヘッドセット(マイク付きイヤフォン)が同梱されていますが、音質的に十分満足できないばかりか、耳の装着感がどうにもしっくりこなかったのです。

音楽に詳しい友人に「音質は"出口"決まる」と教わりましたので、さっそく専門店に行っていろいろ試聴してみると、ヘッドフォンを換えるだけで、こんなにも音が変わるものかと驚きました。たしかに、無圧縮のCDと比較すると、圧縮データのため音質には限界があるものの、それでも音の広がりや奥行きはまったく違うし、今まで聴こえなかった楽器の音色まではっきりわかるようになったのです。

満足できるモノに出逢う

ただし、私は音楽を仕事にしているわけではないため、高域の広がりがどうだとか、中低音の再現性が甘いとか、正直細かいことを気にしません。ヘッドフォンやイヤフォンに私が求めるのは、「遮音性」と「快適性」の二点です。「遮音性」とは、周囲の騒音を遮断するだけでなく、周囲に音を漏らさないということです。「快適性」とは、耳に装着したときに違和感なくしっくりくるかどうか、長時間使用していても疲れないかどうかという観点です。

私の中でその両方を満たしたものが、ヘッドフォンはボーズ社の「QuietComfort3(以下QC3)」、イヤフォンはアルティメイトイヤーズ社の「Triple.fi 10vi Pro for iPhone(以下T10P)」でした。通勤時には「T10P」を、新幹線などの移動中などまとまった時間がとれるようなときには「QC3」を、場面や状況に応じて使い分けています。

「QC3」に注目したのは、「ノイズキャンセリング」という機能です。ノイズキャンセリングとは、その名の通り、ノイズをキャンセルできる(打ち消せる)という意味です。本体に内蔵されたマイクで、周囲の音を拾い、その逆相信号を加えて騒音を相殺するという画期的な技術です。これには驚きました。スイッチを入れた途端、周囲の騒音がすーっと静かになっていくことに感動を覚えたのです。

一方「T10P」は、カナル型のイヤフォンです。カナル(canal)とは「導管、耳穴」の意味で、耳の穴にまるで耳栓を差し込むように装着することからこう呼ばれています。耳の上から後頭部へケーブルを垂らすとき、ワイヤー内蔵のケーブルのおかげで、耳の形状にあわせて曲げて装着できるため、「T10P」は抜群のフィット感と高い遮音性が得られています。

ヘッドセット

iPodと違って、携帯電話としても活用するiPhoneにはどうしてもマイク機能が不可欠です。そのため「QC3」には、ヘッドフォンに専用のマイクを接続し、ヘッドセットにしています。マイク機能がないと電話の着信があっても、いったんイヤフォンをジャックから抜かなければ応答できないため、きわめて不便です。

そのほか、通話用として、バング&オルフセン社の「EarSet2(以下ES2)」を愛用しています。これは、ヘッドセットのなかでも、ケーブルの無いコードレス対応なので、さらに便利です。キーボードを操作したり、メモをとるときなど、両手を拘束されずに通話ができるその利便性に慣れてしまうと、後には戻れなくなるほどです。情報収集にはよい道具も必要です。道具にこだわると、情報収集がさらに楽しくなるからです。


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