ニューエア組織の特筆すべき点として、「部」や「課」がどこにも見当たらないことがあげられます。スピード、柔軟性、情報共有、コミュニケーションの4つを重視するニューエアでは、社長から一般社員までヒエラルキー(階層)化されたピラミッド型ではなく、権限と迅速さを備えた対等な関係のチーム制を採用しています。
社員全員を対象としたチーム制とは、お客さまや市場変化への俊敏な対応を可能にしたスピード重視のフラット型組織です。7人までの少数精鋭で運営されるチーム制は、プロ野球チームに非常によく似た形態といえるでしょう。リーダー(監督)とメンバー(選手)だけが構成員です。異なるのは「ペナントレース」が1年でなく四半期(3ヶ月)ごとに繰り広げられるということで、その都度チームは解消され、また新しくゼロベースで編成されるのが大きな特徴といえます。
リーダーもメンバーも公募制。リーダーはメンバーを選択できる一方、メンバーもリーダーとしての資質を問う権利をもちます。人望があるか、メンバーを統率していく力があるかどうかでリーダーは評価されます。未来に向かって進むべき方向性を示し、チームメイトの成長に力を貸し、心から支援し、メンバーの秘めたポテンシャルを解き放つ力があるなら、たとえ新人でもリーダーになることは可能です。
ニューエアが求めるのは管理者でなく、リーダーです。ひとり一人がやりたい仕事とポジションを自分で考え、自ら手を挙げ、最後まで責任をもってやり抜くプロフェッショナリズムがニューエアでは徹底されています。第一線で活躍するコンサルタントは、現場で次々と即断即決の意思決定が求められます。
しかしながら、年功序列型、高階層のピラミッド型組織では、いくら優秀なコンサルタントを多く抱えたところで、スピーディーな自主判断は難しいといえます。変化即応型の高いパフォーマンスを得るには、経営スピードを加速するフラット型のチーム制こそ最適であるとニューエアでは考えているのです。