優れた企業とは、「考える」社員がどれだけ多く占めるかで決まります。「考える」社員とは、自分の頭でモノゴトを考えることのできる人を指します。1000人の中で10人にいるのか、それとも100人いるのか。全社員に占める「考える」社員の割合が多ければ多いほど、組織はますます活性化され、優れた企業文化を形成するのです。
では、具体的に優れた企業と賞賛されるA社とはどのような企業でしょうか。社長が「いくぞー!」と叫んだら、専務が「山へいくぞー」と応じ、部長が「山へ芝刈りにいくぞー」と課長に伝えることができます。上の考えをいったん自分の頭で咀嚼(そしゃく)して、下へきちんと伝えることができるのです。
一方、「考える」社員の少ないB社ではこの場合どうでしょうか。社長が「いくぞー!」と叫んだら、専務も部長も課長も係長も「いくぞー!」と大合唱してしまうのです。そのとき、入社間もない新人が「係長、どこへいくんですか?」と問いかけると、係長は「はて?」と考え込んでしまいます。いままで、自分の頭で考えたことがなかったからです。
「う~ん」と腕組みをし、やがてしばらくすると考えること自体が面倒くさくなり、「おまえ新人のくせに生意気だぞ!上が行くといってるんだからとにかく行くんだよ。どこかわからないけれど…」。自分で考える習慣のない人ばかりで構成される企業は、その先に待つものは「衰退」という二文字です。企業が永続的に「繁栄」するには、社員ひとり一人の「考える」力を磨く必要があります。
「考える」力の磨き方、「考える」社員づくり等にご興味・ご関心のある方は、こちらまで、お気軽にご相談ください。