一流への登竜門であり、プロ経営者への登竜門でありたいと思っています。コンサルティング業界のみならず将来の日本経済を背負っていく優秀な人材を育む会社を目指しています。
英国にホグワーツという学校があります。クリス・コロンバス監督の「ハリーポッターと賢者の石」に出てくる魔術魔法学校なんですが、物語の中では世界一の魔法使いと魔女の名門校として紹介されています。そこで主人公のハリーは幾多の試練と厳しい修業を見事乗り越えて、一流の魔法使いへと育っていくんです。チームで競い合い、優秀な仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながらです。
もちろん、ニューエアは株式会社であるがゆえ、営利法人なんですけれど、その背景には、50年後、100年後には、ニューエアがホグワーツのような名門校になっていたいという気持ちが私は強いんです。自分がどうこうではなく、ニューエアを卒業した人たちが将来の日本経済を背負うほどの人材になっていることが、私の生涯の目標でもあるんです。
名門の名門たる所以は、卒業生の活躍で決まります。ニューエアを卒業した人たちが、何十年か後、人生を振り返ったときに「ニューエアというところは、学校だったんだね」と誇りに思ってもらえるような、「名門校」を目指しています。人を育て、理想の「学校」をつくる…。ニューエアを世界一の「人づくり会社」にしたいと考えています。
人生にとって大切なことは、夢や目標をもつこと。しかし、それらは、一刻も早く実現することではないと思っています。大切なのは、夢や目標に向かって、決してあきらめることなく、いつまでも挑戦し続けること。壁にぶつかっても、牛歩のようにゆっくり一歩ずつ前に進むことが重要なんです。
どんなに優れた企業であっても、組織というものは問題だらけ。ヘリコプター上空から緑美しいジャングルを眺める光景と、その中の景色はまるで違うということです。自分の手でひとつでもふたつでも解決したいと思えるような人に来て欲しいですね。
会社の理念やビジョンです。世の中をどう変えたいのか、ニューエアがなぜ存在するのか、ニューエアでどういう生き方ができるのか、何がしたいのか…。プロとして働く喜びを伝えています。応募される方は、会社の理念やミッションに共感や賛同できるかどうかで決めるべきだと思います。ニューエアは理念やビジョンが明確であるから、軸がぶれることはありません。目先の損得勘定で動く人ではなく、哲学をもった人と一緒に仕事がしたいですね。
その人の資質です。存分に人を楽しませようとする心遣いがにじみ出ているか。これにつきますね。
ええ。コンサルティングには、いかに人を喜ばせることができるかが大切なんです。コンサルタントはクライアントから相談を受け、問題解決を通じてクライアントを感動させるのが仕事。頭以上にハートが大切なんです。一言でいえば、「適度なおせっかい屋さん」。お客さまの喜ぶ顔を見て、胸がじーんと熱くなれる人かどうかです。
根っからの「喜ばし屋」、「尽くし屋」でないと、コンサルタントの仕事自体が辛く、苦しいものになります。「助けてください!」なんていわれてしまうと、もういてもたってもいられなくなって、ガゼン張り切っちゃう人、人が好きで好きでたまらない人です。自分さえ良ければいいというタイプはコンサルタントとしては、難しいですね。
コンサルタントは人に興味と関心をもたなくちゃできないんです。コンサルティングは方程式じゃない。マインドが何より重要なんです。コンサルタントは、誰かを喜ばせてなんぼの世界です。人を喜ばすことのできないコンサルタントなど石ころと同じ。一線級のコンサルタントとして活躍できるかどうかはこの点が大きいといえます。
コンサルタントを目指すのは、頭脳明せきで成績のいい秀才が多いようです。一流のビジネススクールで優秀な成績を収めたMBA(経営学修士)出身者もたくさんいます。しかし、大切なのは頭のよさではなく、倫理観です。倫理観に欠ける人は、いかに人が好きで、人助けがうまく、有能で頭がよくとも、経営者の良きアドバイザーとしては非常に危険です。難問を抱えるクライアントに対して、解決のためのコンサルティング知識や技術は必要です。しかし、本当に問われるのは、いつも正しい判断や倫理観なのです。
ウソをつかない人。隠さない、だまさない、ごまかさない人。他人にも自分自身にも誠実でありたい、と強く思う人です。
コンサルティングの知識経験は、私の考えの中で重要な位置を占めていません。やる気さえあれば、知識なんて後からいくらでも学べます。むしろコンサルティング業界未経験者、ホワイトボード(白地)の方がいい場合だってたくさんあります。固定概念にとらわれない自由な発想ができますから…。未経験者はコンサルティングの常識にとらわれないユニークな発想ができます。
コンサルティング業界の経験者というより、誤ったエリート意識をもった人たちが少し厄介かもしれませんね(笑)。肉体労働より頭脳労働が偉いと思っていたり、自ら汗をかいて働くことより、誰かを働かせてラクをしようと思っている人もいます。こんな人にいい仕事はできません。商売とは汗をかき、恥をかきながら、人の心をつかむもの。この原理原則を頭でなく体に染み込んでいないと、コンサルタントなど絶対務まりません。人の心をとらえるコンサルタントは、「謙虚」「感謝」「信念」の三要件を必ず備えています。誰に対しても誠心誠意、謙虚な姿勢を崩さないのが本物のコンサルタントです。
気になる人は何度でもしつこいくらいお会いします(笑)。コンサルティングがいかに大変な仕事であるか身にしみて知っていますので…。それを本当に覚悟しているかどうか、人助けが本当に好きかどうかを確かめるには面接がやはり大事になりますね。私はあくまで面接重視です。