コンサルティングファーム・ニューエアAboutNewairニューエアについて

ホームニューエアについてトップメッセージ<ニューエア誕生

ニューエア誕生


ゼロからの挑戦


26歳でコンサルティング会社、ニューエアを設立しましたが、これは学生時代から心に秘めていた「私の事業計画」より5年も早い決断となりました。契機となったのは、忘れもしない未曾有(みぞう)の阪神大震災です。幸い家族の命に別状はなかったものの、木造の自宅は全壊し、形ある私の所有物はことごこく粉砕しました。ものがなくなった瞬間は、暗闇にすっぽり入るような感覚で途方に暮れましたが、そのときから私の人生観が変わりました。

中村一八写真

川水を飲むことも、草むらに隠れて用を足すことも抵抗がなくなりました。電灯の明かりがなくてもろうそくで困りません。体が芯まで冷える寒夜に野宿しても、毛布にくるまっていれば、どうってことはないことを覚えました。雑草のように、私はじっと耐えることのできる精神的な強さを身につけることができました。そればかりではありません。焼け野原と崩れ果てた街並のなかで、私はドキッとするような「普遍の真理」を見つけたのです。それは、目標を同じくする仲間が集まって力を合わせれば何だってできる、ということでした。


ガレキの下で埋もれた人を助けたり、見知らぬ人同士が手を取りあって励ましあえたのも、復興という名の夢がみんなの胸奥にあったからではないでしょうか。そこには損得勘定の考えなど微塵もなかったのです。頑張って生きぬく周囲の姿に胸を打たれる一方で、私も困っている人に少しでも役立つ人間になりたい、夢や志を同じくする仲間と一緒に仕事がしたい、という想いが込み上げてきました。用意周到ではないにせよ、前倒しで計画を遂行すべきではないか。ゼロからの挑戦は、1995年が最もふさわしい年に思えたのです。


信頼できる相談相手


コンサルティング会社創業にあたって、時間をかけて考えて考え抜いたのが、なぜ会社をつくるのか、本当になすべきことは何かなどの理念やミッションです。ビジネスの軸がぶれないよう、ドメイン(事業領域)も絞り込みました。


中村一八写真

しかし、志だけは高いのですが、どうやって「カネを稼ぐ」かはわからなかったため、クライアント(顧客)に喜んでもらうことをやるしかないと思いました。「社長の一番の悩みは何ですか」「私がどんなことをして差し上げれば喜んでいただけますか」など間抜けな質問をよくしたものです。戦略で他社との違いがあるとすれば、会社の規模や業種に特化することなく、他社が飛びつく経営の一時的な流行手法を避けたことでしょうか。


売るべき「商品」のない徒手空拳(としゅくうけん)の私が、社長の「信頼できる相談相手」になるためには、コンサルティングの知識ではなく、知恵を絞り出すことで活路を見いだす以外に方法はなかったのです。「わかりかねます。できかねます」は口が裂けてもいわず、どうすれば問題を解決できるのか、実行可能なコンサルティングプランを必ず示しました。手に負えない難題は引き受けませんでしたが、解決のためのコンサルティングアプローチはクライアントと一緒に考えました。その結果、他社のコンサルティングファームへ依頼したり、畑違いの専門家へお願いに行ったこともあります。


若さゆえ許されはしましたが、「あなたの考え方を変える方が先決だ」と社長に"ノー"をつきつけ、物議を醸したことも一度や二度ではありません。 しかしながら、いまから振り返れば、近視眼的な報酬のことよりも、理念やミッションを判断基準にして行動したことが功を奏したのではないかと思っています




ページTOPへ戻るホームニューエアについて業務案内採用案内コラムお問い合わせサイトマップ
Copyright (C) 2002-2015 Newair Corporation.All Rights Reserved.