ニューエアの優位性は、その際立ったコンサルティングの質の高さにあります。卓越したコンサルティング・クオリティがニューエアの自慢ですが、それは私たちのスキルやノウハウだけで実現してきたものではありません。ニューエアの強みは、外部のネットワークが非常に強力だということです。その多くは市場価値のきわめて高い有能なプロフェッショナルですが、ネットワークからその優れた知恵を集めることで、絶対的なパフォーマンスを高めることに成功しています。
私たちは、なんでもかんでもニューエア単独で引き受けることをせず、外部の優れた専門家とどんどん協業すべきだと考えています。そうすれば「求められる資源を単一のコンサルティングファームでは調達でできない」という限界を越えられるからです。医療の世界でたとえるなら、名医と呼ばれる開業医と勤務医ががっちりスクラムを組むような感覚でしょうか。どんなに優れたコンサルティングファームでも、すべての難問を自社だけで解決するのは無理があるというものです。ニューエアは万能ではなく、得意分野も"不得手"もあるわけです。
ところが、ニューエアは違います。企業側の論理に立つのではなく、私たち自身の問題としてお客さまの立場にたって一緒に考え行動します。コンサルティング・クオリティにこだわるニューエアでは、問題解決にはまず最初に、どのような技術やスキル(技量)が必要なのかをしっかり見極めてから、慎重に人を選びます。社内の英知を集めることはもちろんですが、解決に必要な資源が社内で見つからなければ、迷わず外から調達するという考えです。見栄やプライドを捨て、競合他社でも頭を下げて助けを求める勇気を持っているからこそ、真の「顧客本位」の姿勢を貫くことができるのです。
さて、コンサルティングのプロフェッショナルの世界は、多くのプロを抱えていればクオリティが高いのかといえば必ずしもそうではありません。クオリティの高さは、優れたプロが何人いるかで決まります。したがって何百人何千人のコンサルタントを単一企業でワールドワイドで抱えていても、お客さまの要求するレベルに達していなければ、その数の論理はまったく意味をなさなくなるのです。優れた成果は、質の高いトップ層の厚さによって生み出されます。ニューエアでは「知のネットワーク」で、その"高品質"を実現しているのです。
社内の英知を集めても解けない難問も、外部の頭脳を共有することで、スピード解決が可能になります。パートナーたちがソルバー(解決者)となって知恵を絞りあいます。社内外に拡散している頭脳をブレンドし、優れた解決策を実行して、成果を出す。これこそニューエアが競争力を発揮できる優位な点といえます。知恵の発信源が社内か社外かはまったく重要ではありません。知のネットワークの優劣は、各界で活躍するトッププロをどれだけ「接続」できるかにかかっています。横に手をつなぐという感覚よりも、頭をつなぐ「連携」でスクラムを組んでいます。しかも、一流どころが名を連ね、それぞれの結びつきが強力だということです。
知のネットワークという最強のインフラを手に入れることで、相乗効果を生み出し、顧客企業に多大なメリットをもたらすことが可能となったのです。高邁な理念のもとでは、知のネットワークは芋づる式に広がります。ニューエアにとって、知のネットワークこそ何ものにも代えがたいほどの貴重な財産となっているのです。
ゴルフのトッププロなら、他のプロの一打を見るだけで、体の切れはどうか、充実したオフを過ごせたか、仕上がり具合は万全かなどを瞬時に見抜く洞察力をもっています。素人では難しくても、一打で実力を見抜いてしまうのがプロの眼力というものです。ニューエアもまたプロの実力を見抜く「目利き役」になりたいと考えています。
プロの世界は結果がすべて。過去どれほど活躍したかとか、過去トーナメントで何回優勝したかではなく、「いま」最高のコンディションなのか、「いま」ずば抜けた成果を発揮できるのか、「いま」トーナメントで優勝争いに絡める実力があるかどうかが重要なのです。10年前にA級ライセンスを取得していても、その後ずっとペーパードライバーではサーキットレースでの優勝は絶対飾れないのと同じことです。技術革新や知識の陳腐化のスピードが恐ろしいほど早い時代です。学ぶ努力を怠った「過去の栄光は見る影もないね」的なコンサルタントの力を借りても成功はおぼつかないでしょう。
悩める人とその悩みを解決できる人をつなぐのも私たちの仕事です。けれど、ニューエアは元受け契約だけで、実際には義理人情的な間柄に仕事を一任する"請負屋"でもなければ、個人開業のコンサルタントを送り込む"派遣屋"でもありません。ニューエア自身が「目利き役」となって、社内外問わず、結果に対して絶対言い訳しない百戦錬磨の強者たちを最適に組み合わせながら問題解決にあたります。寿司の世界では、ネタを生かすも殺すも板前次第。最高級の"素材"と"旬"に私たちがこだわるのはこうした理由なのです。