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Off-OJTの限界


最初につく上司がその後の成長に影響する


桜の咲く季節、多くの企業が新入社員研修を行います。そこで彼ら彼女らは、仕事の基本からマナーに至るまでビジネスの基本を徹底的に叩き込まれます。レベルの高い研修になると、意識改革も行われます。見る見るうちに行動も変わっていくフレッシュな姿は何とも頼もしい限りです。


新入社員たちはある一定期間の集合研修(Off-JT)を経て、現場に配属されるわけですが、もちろん最初は社内外の研修講師に教えられた通り、正しい言葉遣いやホウレンソウ(報告・連絡・相談)など実践を試みます。ところが、職場の先輩や上司が示すやり方と、習ったやり方とが異なるため戸惑いを感じることが往々にしてあるものです。それどころか、心ない先輩からの態度やひと言で、出鼻をくじかれることさえ少なくありません。


たとえば、元気な声で挨拶をしても返してくれなかったり、先輩自身が正しい敬語を使えていなかったり、どれもが些細なことですが「社内の常識、社外の非常識」と時間が経つにつれ不信感を募らせていきます。さらには、報告をこまめにすると「ぐちゃぐちゃ報告するひまがあったら、さっさと仕事を片づけんか!」と怒鳴られる始末…。やがて「朱に交われば赤くなる」のように、研修内容はいつの間にか過去の"遺産"となり、周囲の易き環境に順応してしまうことになるのです。上司の一挙一動が部下に多大な影響を与えており、いい意味でも悪い意味でも、自分の行動や発言が部下に大きく影響するということを新入社員指導担当者はしっかり肝に銘じて置くべきです。


このように、新入社員を徹底教育する以上に、むしろ大事なのは新入社員たちを迎える「受け入れ側」です。新入社員にとって最初の配属先でつく上司の存在は計り知れないくらい大きいものです。家庭では親の「後姿」を見て我が子が育つように、新入社員は配属先の職場の先輩の背中を見ます。上司・先輩の行動そのものが「後姿」であり、新入社員の「育つ」の成否に大きな影響を及ぼすのです。


新入社員を活かすも殺すも、教える側であるトレーナー次第です。新入社員の定着ならびに早期育成を真に実現しようとするのなら、OJTトレーナーの責任はきわめて大きいといえます。だからこそ、新入社員を直接指導する担当者の育成に企業は力を注ぐ必要があるのです。



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