人間は誰もが大きな可能性をもっていて、素晴らしい才能を内に秘めている。ただ世の中に、この真実に気づく人が何人いるかだ。自分の潜在能力を信じ、やれば必ずできるという気概をニューエアは教えてくれた。自負心があれば、一歩踏み出す勇気が生まれる。勇気があれば、恥をかくことを恐れずに行動できる。行動しなければ何も変わらない。「自負心」を持って行動するなら、自分でも予想以上の結果を達成できるものだ。自負心を育むよう心掛けてくれたチームメンバーに敬意と感謝の気持ちでいっぱいである。
恥ずかしながら、入社してからの3年間はそれで精一杯だった。だが、質問された内容を構造的にとらえ、お客さまが予期せぬ、そして期待以上の新しい展望を示すことではじめてコンサルティングのトッププロとして評価されるということを、最近になってようやくわかってきた。コンサルタントとして抜きんでた成長を遂げる人とそうでない人との違いはここにあるとみている。
大企業の部長をしてましたとか、一流の大学を卒業しているかとか、そういう"くだらない"次元の話ではない。みんな、思いやりがあるのだ。助けあい、励まし合いの心がニューエア文化には根づいている。
他社にニューエアほどフラットな組織があるのだろうか?新人でも実力さえあれば、プロジェクトリーダーになることも可能だ。ただし、地位と肩書だけで威張ってきた"中味の空っぽの人間"は、絶対通用しないだろう。
このフレーズは、耳にたこができるぐらいリーダーから聞かされた。家内によれば、ときどき寝言でも言ってるらしい。おかげで、常にお客様の視点で物事を考える習慣が体に染み込んでしまった。やっぱりニューエアはすごいと思う。
おまけに高飛車(たかびしゃ)という"3高"イメージがつきまとう経営コンサルティング業界。しかし、ニューエアが他のコンサルティング・ファームと決定的に違うことは、自信過剰タイプの人間が一人もいないことじゃないかな。得てして、小さい頃から成績優秀で挫折の知らない人間は、自分に絶対の自信があるのか、他人の意見をあまり聞かず、相手をやりこめないと気が済まない性格の人が多い。信じられないことだが、結構こういうタイプがコンサルタントにはいる。逃げ道をふさいで、徹底的に相手をやりこめてしまうイヤな奴だ。こんなタイプは、すぐ周りに反感を買ってしまう。IQ(知能指数)は高いかもしれないけれど、対人関係が未熟なんだな。その点、ニューエアの仲間は、謙虚さ、素直さ、頭がいつも下がっているの三拍子が揃っている。みんな謙虚に学ぼうとする姿勢が驚くほどに強い。敷居が高いと思わせないから、お客さまと長期・継続・安定したおつき合いができているんじゃないかな。
何としてもやり遂げるという"執念"が欠落しているからだ、ということを知ったときは、かなりショックを受けた。頭でっかちの私には、最初その本当の意味がなかなか理解できなかった。
すべてお客さまのため、という強烈な姿勢は家族を思う気持ちと同じだ。先輩のコンサルタントがお客さまから手書きのお礼状をもらっているのが、最近になってよく理解できるようになった。
専門性と客観性と中立性。この3つの指標は、どんなことがあっても、かたくなに守ろうとする。お客さまのためと思えば、平気でトップに苦言を呈する。仕事に対する「誇り」と「使命感」を私はここで学んだ。
ガツンとやられた。「井の中のかわず」だったことを思い知らされた。僕の過去の栄光は消し去られ、僕の絶対の自信はふきとばされた。何もできない自分がそこにいた。悔しさと屈辱。そして、コンプレックス。「負の感情」から僕は、妙なプライドを捨てることを知った。でも、それはうれしい発見だった。
この問いに、「自分が人間的にも成長できるから」と自問自答している。自分を磨くために、仕事をするなんて、いままでの私では考えられないようなことだ。
ニューエアでは、めったに会うことのできない大物経営者でも望むなら会うことができる。しかも、僕のような若造でもだ。果たして、一流企業のトップと視察を共にするなんて、他社なら一生涯を通じてあるかどうかだろう。
お客さまの期待を越えるということは、想像を絶するほどの弛まぬ努力が必要となる。でも、不思議なぐらいみんなポジティブだ。陰でこそこそ愚痴をいっているのを聞いたことがない。だから一緒に仕事をしていて楽しい。人は環境によってつくられる。この言葉の意味がわかってきた。斜に構えていた「私」が少しずつ変化し始めている。
報連相(ほうれんそう/報告・連絡・相談の略)はニューエアの特徴のひとつだ。事実だけを述べても相手にされない。(1結論)「私はこう思う」→(2根拠)「なぜなら〜」→(3方法論)「具体的には〜」という三段ロジックで説明することをたたき込まれる。どんな場合でも、自分の主張が強く求められる。「私はこう考える」「あなたはどうだろうか」と…。これほど「考える力」が醸成される方法は、他にないだろう。「指示待ち環境」で育った人はついてこれないと思う。
ニューエアで働く人の実体だ。恐らく、どんな業界にいっても通用する人たちだろう。会社のために働いている人はいないのではないか。みな自分の名前の「ブランド」で勝負している。見ていて気持ちがいいほどニューエアで働いている人はキラキラと輝いている。いまでも、採用後最初に言われた言葉がとても印象に残っている。「ニューエアというブランドはない。あなたの名前のブランドをつくってほしい」
「本質を見抜く」洞察力を養えたことだ。いままで働いてきて、ここまで深く物事を構造的に考えたことはない。事実を見つめ、仮説を立てる。そして実行し、検証する。この単純かつねばり強い「繰り返し」の思考パターンにより、僕の洞察力はますます磨かれるようになった。
好奇心も旺盛だ。行動もずばぬけて早い。私が一番驚いたのは、若手もベテランも「ほう。それ、知らないな」ということを平気で口にすることだった。そして、「良かったら、僕にも教えてくれないか」。教える側は、身振り手振りで一生懸命伝えようとする。教えてもらう側も、「ふんふん」とか「なるほど」と傾聴の姿勢をくずさない。教えることは学ぶこと。この環境なら、学ぶ側も教える側もどんどん成長する。
人の使い方が抜群にうまいのだ。見下したり、対抗心を示したり、横柄な態度をとったりすることはない。私たちも感情を持った人間。「先生の力がどうしても必要なんです」と迫られると、ついつい「よし、この人のためなら」と力も入ってくる。コンサルティングのプロを本気にさせてくれる経営者が、私たちの潜在能力を引き上げてくれる。リーダーシップのあり方はとても参考になる。
ニューエアが要求する仕事のレベルは抜群に高い。本音をいえば、プロの世界がここまで厳しいものだとは思わなかった。すべての行動に対して、プロの力量が試される。プレゼンテーション力、ヒアリング能力、文章力や企画力などといったテクニカルな面から、リーダーシップ力やコミュニケーション能力といった人間的な魅力まで。"サラリーマン"という意識で働くのであれば、とてもニューエアではやっていけないし、成功もおぼつかない。結果がすべてのプロフェッショナルの世界では、否応なしにプロ意識が磨かれる。
ニューエアを選んだのは、プロになりたかったから。組織や上司に忠誠だけを誓って定年まで耐え続ける"サラリーマン環境"では自分がダメになると思った。専門性のある仕事がしたかった。実力を重視する会社を探した。とりわけニューエアでは若い人材を積極的に登用する。経営革新の促進に必要なのは、豊かな感性と柔軟性が不可欠とみているからだろう。勤務年数でなく、個人の業績や成果で評価される給与体系も私の心を揺さぶった。組織に自分を埋め込むのでなく、組織と適度な緊張感を保ちながら、自己啓発に努め、自分を磨きたい。
「髪の毛が逆立つくらい考えて、やっぱり自分が正しいと思えたら、たとえ孤軍奮闘しても、絶対に自説を曲げずとことん固執せよ」。先輩の考えにも異論を挟んでも許されるのがニューエアのいいところ。ただし、間違いがわかったら、直ちに自分の否を認めることが大前提となる。意見が対立しても、メンバーがうまくやっていけるのは「コンサルタントはまず正しい考え方に対して謙虚であるべき」という企業文化がしっかり根付いているからだ。
才色兼備とは彼女のことをいうのだろう。いつも明るく笑顔が素敵、物腰は柔らかだ。けれども、お客さまの心をつかみ、男性顔負けの活躍を続けている。女性もずっと仕事を続け、活躍できる職場。埋もれている女性の才能を活かせる職場。それがニューエアだ。もちろん「お茶くみ」などの当番制などありゃしない。能力に従って男女の区別なく女性も登用される。女性であっても、特別扱いしないところがまたいい。27歳のとき、不退転の覚悟で彼女はコンサルティングの世界に身を投じた。慣れない世界で苦労も多かったはず。でも、弱音などひと言も漏らさなかった。何でも積極的に吸収する彼女の姿勢をボクは見習いたい。
今まで学校や会社で自分が受けてきた教育は何だったのか。「自分の頭で考え、実行する力がまったく身についていない…」と空虚感でいっぱいになった。トップとの直接対話にこだわるのが朝ミーティングだ。「君の意見を聞かせてくれないか」。正直、答えに窮する場面も少なくないが、朝ミーティングは楽しい。論理的、戦略的に思考するくせをつけるには最高のトレーニングだと思うし、厳しい規範意識も身につく。でも朝ミーティングで得られる最大のものは、自分自身の内面がよく見えることだ。「自分の頭で考え、実行する力」を鍛えてくれる知恵がそこにある。
残念だが、日本の多くの企業では「自分の意見をもつことを奨励する」がほとんど見られない。自分を取り巻く利害関係者の反応を意識し、「みんなこう言っている」「社長の意見はこうらしい」で波風立てないように無難な着地点を探す。周囲に配慮しすぎる傾向が強く、地位や役職も発言の邪魔をする。ニューエアが根本的に違うのは、卓抜な着想に価値を見いだすことである。ニューエアで働いてみて、自分の意見を持つことの大切さを学んだ。率直な意見を発言できる。奇抜なアイデアや考え方を堂々と表明できるし、また、不思議なことに受け入れられたりする。ぶつかり合う個性を受け入れ、異論に耳を傾け、異質を認めあう。これが自由にものが言える社風を形成している。
知識経験だけではなく、体力も精神力も「心技体」すべてそろっていなくてはダメなんだと思い知らされた。気力体力が充実していなければ、コンサルタントなんて務まらない。あきらめたり、限界を決めたりするのも自分の心。スポーツ界で活躍する選手になろうと思えば、基本技術、体力づくりとともに、まず心を鍛える必要がある。トップレベルにもなると、技術が向上すればするほど、精神力の大切さを肌で感じるという。「ここぞ!」という勝負所では、やはり知識経験面以外の要素が大きい。経営は理屈じゃない。ニューエアでは、理論からではなく肌身でコンサルティングの呼吸を学んでいる。仕事を通じて「心技体」を高めたい。
人と動物は何が違うのか。一番大きな違いは、人は知的な刺激を受け続けなければ退化してしまうというところだ。コンサルタントは、人々との出会い、感動を分かち合える素晴らしい職業といえる。異分野の専門家とハイレベルな議論を戦わせながら質の高い仕事ができるのがニューエアの魅力だが、そこには知的好奇心がうーんと刺激されるのである。ニューエアの社員は常に外部から「いい刺激」を受けていると思う。普段ではめったにお目にかかれないような立派な人たちにお会いできるからだ。人と会わなくなれば、刺激も緊張もなくなる。出会いは宝。感謝、感謝の毎日である。
ニューエアはお金のもらえる学校だ。MBA(経営学修士)過程では学べない、実践経営学を身につけることができる。事例も"本物の企業"を学べるところに値千金の価値がある。さしずめ、プロの実務家を養成する"教育機関"のようなものである。しかも、人生とは何か、何のために働くのか、という問いかけをもった学校でもある。そのニューエア学校の最大の魅力は、何といってもいろいろな「一流人」に出会えること。それがボクの財産だ。出会いを通じて、多くを学び、それが人生の糧となっている。こんなに素敵な「学校」をボクは他に知らない。
企業価値を高める秘けつは、人材にある。「仕事のやりがい」をつくり出せる企業こそ、最高の人材が集まるのではないか。使命感のもてる仕事に就き、誇りのもてる会社になれば、そこで働く人のモチベーションはグンと高まる。モチベーションの向上がさらに優秀な人材を引きつける。このスパイラル的な好循環をつくり出すことで、ニューエアは企業価値を高めている。
「なぜ?」「なぜ?」「なぜ?」。「なぜ」の問いを徹底的に繰り返すことにまず度肝を抜かれた。ニューエアでは、問題の本質を見極めるトレーニングを徹底的に行う。「なぜそうなのか?」は人間の深層心理にまで踏み込むことも多い。事実を凝視しながら、なんでこうなんだ、どうしてこうなっちゃうんだとトコトン考える姿勢が力を溜めることになる。確かに、注意深く観察していると次々に疑問がわいてくる。「なぜ?」という問いを追求することで洞察力はうまれ、自分の頭で考える癖が自然と身につくのだ。
徹夜や朝帰りしないと間に合わない。仕事に追われる日々が続く。報告書の出来が悪いと再提出、再々提出。何度もやり直させられる。あいまいな返答やごまかしは許されない。ニューエアは品質について妥協しない。「これでよし」と現状に満足することもない。「もっと価値をだすには何をすべきか」と常に向上心を持つ人たちの集まりで、「最高のクオリティ」が求められる。体はきつかったけれど充実感があった。働く充実感は、こだわりを抱き続ける中で醸成されていった。本当に成長したいのなら、修業の場として、厳しい環境の中に身を置くべきだ。仕事とは自分が納得するまで何度もやり直すもの。こうした考えが、ボクの体の染色体に刷り込まれた。
常に新しい価値を生み出すブレイクスルー精神を持ち続けている。旧弊にとらわれず、常識に挑戦し、価値創造が基本のわが社。企業カルチャーとして根付いている。価値創造の気風に満ちあふれ、世の中の役に立ちたいという思いを何より大切にする。「未開拓の分野に挑戦せよ。他がやらない価値に敏感になれ」とリーダーは問いかける。新しいものにチャレンジしようとする気持ちを、心地よく刺激する。道を切り開くことの重要性をいつも感じている。
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