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インシデントノート

事例を取り上げ、解決策を探り、行動する

インシデントノート一般的な公開セミナーで、受講し学んだ瞬間は「なるほど」と理解したつもりでも、いざ自分の実際の具体的行動に落とし込む段階になると、「?」マークが脳裏に浮かび、「ん?どうすればいいんだ?」と具体的行動につながらないということがしばしば起こります。 そこで、次世代リーダー育成プロジェクト「R3」では、「R3」専用のメーリングリストを通じて、社内で最近起こったインシデント(ある事件)を発表し、他の受講者とともに、解決策を考えたり、実際に自分がとったアクションや解決策が本当に良かったのかを振り返ります。 インシデントとは、事件、出来事、ハプニングという意味です。置かれた環境も立場も違う「よそごとの事例(ケース・スタディ)」と違って、取り扱うケースはすべて自社事例であり、現在抱えている自分の悩みや問題点です。インシデント・ノートに綴られた記録は自分自身の"奮闘"記録であり、傍観者ではなく当事者にならざるを得ない環境に身を置くことになります。グループまたは全体討議において、他受講者が本人に質問することによって、その出来事の背景や背後にある事実、原因となる情報を収集し、それに基づいて問題を分析し、解決の手がかりをさぐったり、課題解決に至るプロセスを学びます。真のねらいは、リーダーとしての正しい判断力を身につけることです。各自持ち寄ったインシデントを全員で討議することにより、日常の仕事のなかで、部下を通じて成果を出すことの重要性に気づき、リーダーシップを発揮できるようになることに主眼を置いています。 このように、インシデント・ノートに主体的に取り組む過程において、気づきや決断を着実に積み重ねていくことになります。「自分の事例を取り上げ、解決策を探り、当日から行動する」。これこそ、「わかる」を「できる」に変える最強の仕組みといえるのです。
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