M2では、直接語りかける対話の場をなにより重視しています。一般的な管理職研修のように、テキストや
レジュメを配布し、講師が一方的に読み上げる研修ではありません。ケースメソッド(事例研究)もワー
クショップ(グループの共同作業)も、研修ゲームもありません。「なぜ?」と自問自答しながら、ひたす
ら対話を続け、自己考察に励みます。
「一方通行の講義スタイル」ではなく、車座スタイルの対話を通じて気づきを共有し、新たな行動を生み
出します。対話の重要性を学び、身につけるのは、部下の心を動かし、行動に移させるアプローチとして、
フェイストゥフェイスの対話が不可欠だと確信しているからです。対話を通じて気づきが得られ、その気
づきを深く考察し、全員で共有することで、問題解決の方向性を探る非常に意欲的なカリキュラムとなっ
ています。いわゆる 対話道場”です。
現在直面している課題や悩みは、受講者ひとり一人違います。そのため、課長としてうまくいっていない
こと、悩んでいることを次々に受け付け、その場でリアルタイムにきめ細かく回答します。課長の仕事と
は、部下の気持ちに立って考え続け、部下の得意なことに、気づくことが大切です。部下に自信と勇気を
与え、短所を長所に変えることがほんとうの課長の仕事なのです。
【マネジメント】
マネジメントの語源は、何とかしてうまくする、という意味です。そのため、M2ではマネジメントを
「組織の根源的な課題を解決すること」と明確に定義しています。つまり、マネジメントとは、組織力
発揮の阻害要因を取り除くことです。よって、職場の課題解決こそ、M2卒業までの最重要ミッション
となります。
【課長の仕事】
いつの時代も、持続的に企業成長を遂げるには、人を育てる「課長」が求められます。部下に「あっ
そうか!」と納得感と気づきを与えられるような管理職こそ、真の課長と言えます。心から納得し、
モチベーションが上がれば、部下は見違えるように成長し、主体的に仕事に取り組むようになります。
【優れた課長】
未熟な課長は、現場で起きる問題を環境のせいばかりにしています。しかし、組織で頭角をあらわす
優れた課長は、他者責任にすることなく、自身にベクトルを向け、あるべき理想の環境を、自ら創り
出すリーダーなのです。
M2最大の成果であり最大の特長は、10ヶ月間じっくり時間をかけて、マイバリュー(個人の行動方針)
を作成することにあります。マイバリューとは、自らの行動方針を簡潔かつ具体的に記したモノで、M2
卒業後、それを上司と部下など、社内で共有します。
マイバリューは、上司・部下・周囲から、本人にもっとも強く期待されていることであり、自社の経営
理念(企業の存在意義)やビジョン(企業のあるべき姿)を具現化したものであり、自らの行動変容に
直結するものでなければなりません。
日々の部下の指導、教育、コミュニケーションを通じて、自らのマイバリューを自らの頭で考え抜いて
創りあげるプロセスを通じて、自社の経営理念やビジョンをあらためて、より深く考察するのと同時に、
自身の弱みや悩みをさらけ出し、素の自分を見つめ直す最高の機会が得られるだけでなく、行動が習慣
化になるまで落とし込めるようになります。事実、M2卒業生から「自分のやるべきこと、果たすべき
役割が明確になった、優先順位がクリアになって、決断に迷いがなくなった」などのうれしい声が多く
寄せられます。
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